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サーバント・リーダー

サーバント・リーダー

著 者 : ジェームズ・ハンター氏
訳 者 : 高山祥子氏
発 行 : 海と月社
定 価 : 1,600円(税別)

『サーバント』という言葉は、日本語で最初に思いつくのは『召使い』で、リーダーとは相容れない感じがするため、『サーバント・リーダーシップ』は誤解されていることがあります。
『サーバント・リーダーシップ』という考え方は、ロバート・K・グリーンリーフが1970年代に提唱した考え方で、そのバイブルともいえる『サーバント・リーダーシップ』は530ページを超えるもので、私も2回読みましたが、なかなか手強いものでした。
本書の著者は、民間企業や軍隊、大学や教会等、色々な組織で問題を抱えた人々が修道院に集まり、元々実業界で色々な実績を収め、後にブラザーとなった教師を中心に話し合いによって、各々が持つ問題の本質を見極めていく形で進められています。その中では、自分がそこにいたら発するであろう反論がのべられており、それに対する教師の対応が正にサーバント・リーダーのそれであることも感じさせられました。
帯で資生堂名誉会長の福原義春氏が「リーダーシップのあらゆる原理をこんなにわかりやすく書いた本に初めて出合った」と書かれているように、私の中でもサーバント・リーダーシップが明確になった一冊です。

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